2018年8月30日木曜日

発達と困り感(5)〜落ち着きがないと言われてしまう子〜

「この子(うちの子)は落ち着きがなくてね」と言われてしまう(言ってしまう)子って、実は多いと思うんですね。
それに子どもは好奇心旺盛ですからね、じっとしているよりも動くほうを好むのは、子どもの自然な姿だともいえますね。

3才頃になると他人の表情を伺ったり、話に耳を傾けようとしたり、一つのことに集中して取り組むようになったりするようです。もちろん成長には個人差と個性がありますから、もっと前からできるようになったり、集中して取り組む内容はそれぞれであったりするものだと思います。

それでももしも、このあたりのことでご家族がなんとなく困り感を感じていたとしたら、こんな手立てを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょう。

それは、生活の中にメリハリというか緩急というか、強弱をつけるというか、そんな感じですかね。

具体的には、子どもの好きなように思い切り活動させる場面と、休ませる場面、おやつなんかでもいいと思いますね、そんな場面を切り替えるのです。そして切り替えている場面では、イスに座らせておやつをしたりソファーに一緒に座ってテレビを見たり、読み聞かせをしてあげたり、一緒にお絵描きをしたりするのです。させるのではなく、一緒にするのです。ここがポイントですね。時間的には、そうですね、5分間くらいから始めてもいいと思いますよ。子どもの興味関心によって時間を変えてみるのもいいですね。そして一回できたらその都度ほめてあげるのです。ここもポイントですね。
こんな意図的な取組を続けていけたら、そうですね、小学校へ入学するまで続けることができたとしたら、落ち着きと言うよりも「集中して取り組む力」とでもいいましょうか、そんな力が育っていくと思うんですね。
小学校に入ると、(最悪)45分間イスに座って机に向かっていなければなりません。興味関心に関係なくですね。もちろん、学校ではいろいろな手立てを講じながら45分間を計画しますから、よほどでない限り最悪とはならないと思いますが。それでも子ども育ての環境や成長の個性によって、こういった環境にすんなりととけ込めたり、なかなか慣れなかったりの個人差が現れてくるんですね。

ではすでに小学校に入学してしまっていて、今、今回の落ち着きのところで困り感を感じているとしたら?
それでも有りだと思いますね。
健診などで言われてしまって、今、不安や困り感で一杯だとしたら?
それでも有りだと思うんですね。
「大人が感じている困り感=子ども自身が感じている困り感」だと思うからです。子どもが感じている困り感を少しでも和らげてあげるために、少しの頑張りを大人がしてあげたいなと思うんですね。たいへんだけれど少しの頑張りを続けてあげてほしいなと思うんですね。

でもこういう取組って、困り感をかかえている子だけへのためでなく、困り感を感じていない子どもにとっても、きっとプラスになることだと思うんですね。そう思います。

2018年8月28日火曜日

発達と困り感(4)〜予定の変更にとまどいやすい子〜

ここのところ、ゲリラ豪雨っていうんでしょうか、短時間に強風と豪雨が通り過ぎたりする天候の急変が多いですね。
爺も一昨日、そのゲリラ豪雨に遭遇してしまって、本当に久しぶりの雹(ヒョウ)まで体験してしまいました。その時の様子をこちらにアップしていますので、よろしかったらどうぞ。
ちょうど家路の途中だったのですが、それはそれはすごかったです。

さて今回は、発達と困り感の4回目を書いてみますね。症状や困り感を感じたときの手立てについて考えてみましょう。
ただ、私は医師ではないので診断もできなければ処方箋も出すことができません。学校現場で使っている手立ての紹介とでもいいましょうか。

学校では時間割が決められていてその日の授業内容もだいたいが予定通りに進められるんですね。ところがたまにその予定が変更になってしまうこともあるんですね、それも突然に。授業の変更とか場所の変更とか、あるいは担当の先生の変更とかですね。
ほとんどの子どもはその変更に対応できるんですけれど、なかにはその変更に対応しきれずに、表情を硬くしたり、落ち着きがなくなってしまったり、みんなとの動きができにくくなってしまったり、そんな行動をしてしまう子どももいるんですね。もしかしたら学校だけでなく園とか、あるいは家庭でもですね、そんな困り感を感じているお子さんやご家族もいらっしゃるかもしれないですね。

そんなときにはどうしたらよいでしょう。

教室には時間割表が貼ってあるんですね。でもこれって授業予定が固定化されているわけですから、今回のような急な変更には対応できないんですね。そこで、今日一日のスケジュールをマグネットなどで黒板の隅などに貼っておくんですね。これなら変更があったとしてもすぐに修正できるんですね。
そしてこれを使うときのポイントが二つあるんです。
一つは全員に説明しておくことですね。「二重になるけれど、ここにも貼っておくよ。先生も忘れないようにしないとね」と。
もう一つは、急な変更に対応するのが難しい子どもに、個人的にそっともう一度説明してあげるんです。「変更があるときはここに貼り替えるからね。ここを見て行動しようね」と。困り感を持っている子どもは、これだけでも安心できるんだと思うんですね。

では、家庭生活の中ではどうでしょう。

まずは、朝のうちに一日の予定を説明というか、一緒に確かめ合いたいですね。その時にボードとマグネット(予定が書かれているもの)が欲しいですね。百円ショップなどで材料をそろえられると思います。
そしてそのボードとマグネットを使ってですね、時々わざと予定を変えてあげるんですよ。練習ですね。そんなことを繰り返しながら家庭でも学校と同じように、急な予定の変更にも対応できるような力を育ててあげられたら、少しずつかもしれないですけど、より効果的なサポートができると思うんですね。

そしてもう一つ。
お子さんがこんな困り感を抱えていたとして、家庭でこんな取組をやっていたとして、でももしも学校でやってくれていなかったとしたら。そんなときはぜひ学校にお願いして、同じような手立てを試してもらってほしいと思うんですね。遠慮しなくていいと思いますよ。家庭と学校で同じような手立てを使うことができたとしたら素晴らしいと思うんですね。

2018年8月21日火曜日

不適切な発言

8月17日の産経ニュースにこんな記事が出ていました。

教諭「大学行けなくなる」 漢字テスト不合格の児童、2週間登校せず 青森の市立小
 青森県五所川原市の市立小学校で、男性教諭が漢字テストで不合格だった児童10人を起立させ、「大学に行けなくなる」と発言していたことが17日、分かった。このうち1人は、2週間ほど学校を休んだ。県教育委員会が明らかにした。
 県教委によると、男性教諭は2017年5月、テストを返却する際、10人に「将来大学に行けなくなるよ」と発言。テスト前日に出題される可能性がある漢字を予告していたことから「合格するための勉強は少しの時間で済むはずだ」と指摘した。
 テストは10問中9問正解が合格ラインだった。教諭は、児童が翌日から登校しなくなり、校長らに相談した。学校は既に児童や保護者に謝罪した。教諭は反省しており「今後このようなことがないよう肝に銘じたい」と話しているという。
 市教委は昨年11月、不適切な発言だったとして教諭を文書訓告の処分にしたが、県教委は「懲戒処分ではない」として公表していなかった。


学期末や学期始めの漢字テストや計算テスト、多くの学校で行われていると思うんですね。そんな中でのこんな発言、もしかしたら経験がある子どもさんがたくさんいるのではないでしょうか。いや、経験のある先生方もいるのではないでしょうか。
「将来大学に行けなくなるよ」
確かに不用意な発言ですね。まさしく不適切な発言ですよね。子どもを励ましたり指導したりするためにはほど遠い言葉だと思いますね。

このニュースを読んで、「そんなことで」と感じられた教育関係者がいるかもしれないですね。でもそれは今では通用しないんですね。意識改革が求められているんだと思うんですね。

そしてもう一つ。言われた子ども10人のうち一人が学校に行けなくなってしまったんですね。だからこうして問題になっているということもまた問題だと思うんですね。もしもこうして学校に行けなくなるような子どもが出なかったとしたら、こうした問題にならなかったのではないかということなんです。
これって問題だと思いませんか?
学校に行けなくなる子がいなかったとしても、これはまさしく不適切な発言なんだと思うんですね。そういう自覚をすべての関係者がもてるようになることが今求められているんだと思うのです。
ニュースにはならない不適切な発言て、まだまだたくさんあるのでなないでしょうか。「こんなことで」とスルーして、ニュースになるまで先送りすることは、子どもにとっても不幸であり、先生方にとってもまた不幸だと思うんですね。

2018年8月20日月曜日

香川県の小学校で体罰、担任交代だそうです

8月18日の朝日新聞デジタルに小学校での体罰事件が出ていました。

香川)教員が児童に体罰 丸亀の小学校、担任交代へ
 丸亀市立小学校で7月、クラスの担任が児童のシャツの襟首をつかんで引きずる体罰をしていたことが、市教育委員会への取材でわかった。学校側は保護者に謝罪し、9月に始まる2学期から担任を交代させる方針。市教委は月内にも県教委に正式に報告し、県教委が処分などを検討する。
 市教委などによると、1学期の終業式のあった7月20日、4年生のクラスで児童同士の口論があった。担任の30代の男性教員は、教室にいた男子児童の襟首をつかみ、もう一方の児童のところまで廊下を引きずった。児童同士で話し合いをさせるためだったという。
 保護者の指摘を受けて市教委が調べたところ、これ以前にも児童同士のトラブルがあった際、教員が同じ男子児童の襟首をつかんで引きずったことがあり、体罰にあたると判断した。
 市教委の担当者は「一人ひとりの特性に応じた対応ができていなかった。児童が2学期も学校に通えることを最優先に考えた」と話している。


きっとベテランの先生ほど、「これくらいのことで」と思われることでしょうね。そうですね、たぶん、そう思いますね、5年くらい前ならばここまでの対応はなかったかもしれないですね。
でも客観的にこの事件を考えてみたいと思うんですね。ポイントは三つあると思うんですね。

一つ目は、子どもの襟首をつかんで廊下を引きずったことだと思うのです。これは子どもを対等に見ていないという行為なんですね。指導とか愛情とかの心が残っていたとしたら、子どもと同じ目線になって話し落ち着かせ、話し合わせることができたと思うんですね。
二つ目は、以前にも同じような対応、つまり同じ児童の襟首をつかんで引きずったことがあるということだと思うのです。その時に校内の指導体制をチェックできていたらと悔やまれてしまうのですね。トラブルの原因はなんだったのか、背景はなんだったのか、その際の指導はどうだったのか、そして子どもの様子はどうだったか、保護者への対応はどうだったのかなどについて校内でチェックしあえていたとしたらと思うのですね。
三つ目は、一人ひとりの特性に応じた対応ができていなかったということだと思うのです。これはあくまで推察ですが、被害に遭ってしまった子どもは、トラブルを起こしたり起こされたり巻き込まれたりしやすかったのかもしれないですね。確かに子ども間のトラブルに巻き込まれやすい子どもっているんですね。もしかしたら困り感を感じていたのかもしれないですね。いや、困り感を感じている感じていないを問わずですね、指導やサポートのあり方について担任や校内の指導体制を再チェックしていくことが大切だと思うんですね。

いずれにしても、今回の体罰事件に巻き込まれてしまったお子さんが二学期から元気に学校に通えるようになれることを応援したいですね。
もうすぐ二学期が始まりますが、このような残念な事件に子どもを巻き込まないような、そんな指導体制の再チェックをお願いしたいと思うんですね。

2018年8月11日土曜日

ひまわりの種(その後)

ひまわりの種の続きになります。
あの後、もう一つカットして合計二つのひまわりから種を取ってみました。それがこれです。

さすがに個数は数えませんでしたが、100円ショップで買った子供用のバケツこれくらいになりました。本当はほとんど一杯くらいあったのですが、孫が空き缶に入れて園の先生やお友だちに持って行ったのですね。うれしそうでしたよ。

そしてあれから1ヶ月がたちました。ひまわりはさすがに枯れてきてしまいましたので、爺が頑張って幹を切り倒しました。
何本か残してあるのは、近々孫がまたやってくるというので、そのときに切る真似ごとでも経験させてみようかなと思ったからなんですね。「種を蒔く〜水をあげる〜芽が出る〜大きく育つ〜花が咲く〜種を取る〜枯れたひまわりを切る」という一連の体験が完了というわけですね。これもまた見取りだと思うんですね。

種取りがまた一仕事になりそうです。

ほんとうにいとんなところに学ぶ意欲の元が転がっていますね。ひまわりでなくてもなんでもいいんですよね、そう思います。

2018年8月8日水曜日

水ロケットはなぜ飛ぶか

今週、水ロケット講座があるのです。
「水ロケットを作って飛ばそう」というのですが、爺がおもに担当するのは「どうして水ロケットは飛ぶのか」というところなのです。
対象は小学校1年生から6年生までの子どもなんですね。

いろいろと調べたり考えたりしてみたのですが、これがなかなか難しいんですね。
1年生にはどうやって説明したら分かってもらえるかなとか、6年生には少し負荷をかけて説明した方がいいかなとか、そんなことを考えるとこれは大変なことを引き受けてしまったなと、そんなことを思っているんですね。

とりあえず、こんな感じで考えているところなのです。
はじめに、低学年の子ども向けに、風船に空気を入れて飛ばしてみようと考えてみます。風船の中に詰め込んだ空気を一気に出すと、風船が吹き出た反対方向に飛んでいくことを小さい子なりに実感してもらおうと思うんですね。
次に、これを受けて中学年の子ども向けには、こんな説明を考えているのです。

そして、高学年の子ども向けには、少し頭を働かせてもらおうと、こんな説明を考えてみました。いかがでしょう。

おまけに、こんなスライドも用意しています。


ところで、実際の水ロケットは?
もちろん作ってみましたよ。ほんとに何十年ぶりですね。
打ち上げ準備完了
おきまりの1.5リットル炭酸ペットボトル2本と紙パックで作りました。ちなみに本体に短い白テープが3本横貼ってありますが、これは水の量の目安です。上から1/4、1/3、1/2になっています。

パラシュート室
パラシュート室も作ってあります。これもおきまりですが、ゴミ袋とたこ糸で作ってあります。果たして開いてくれるでしょうか。

泊まりに来た孫にも作ってあげたら、大喜びでしたね。パラシュートをつけなければ簡単に作れますよ。1台、いかがでしょう。

2018年8月7日火曜日

続・北海道

6月に続いて今年2度目の北海道に行ってきました。(北海道はやはり涼しかったですね。半袖では涼しすぎるくらいでしたね。)
今回は千歳が主目的の旅だったのですが、甘く見てたというかなんといいましょうか、今回は味わいいっぱいの空の旅になりました。

予定は5日(日)出発の6日(月)帰りの一泊二日だったんですね。日曜日出発ということだったので余裕でおりまして、前日になって羽田空港〜新千歳空港行きの空席状況をチェックしたんですね。そしたらなんとどの便も満席なんです。すでにホテルは決済済み。さあて困ったぞということになりまして。

そしてやっとのことで見つけたのが、羽田空港〜女満別(めまんべつ)空港〜新千歳空港だったのです。(よくぞ見つけたものです。)

女満別空港は初めてのところでした。網走や知床への拠点になっているのだそうです。そしてカーリング娘が凱旋した空港としても有名ですね。
女満別空港(E90から)
女満別空港から新千歳空港へは、J-AIRのE90に乗りました。ブラジルのエンブレア190という機体です。小型の機体ですがなかなかスタイリッシュです。
エンブレア190(新千歳空港で撮影)
シートもゆったりできていました。離陸の様子はこちらに、新千歳空港への着陸の様子はこちらにアップしてあります。よろしかったらどうぞ。余談になりますがCAの東(あずま)さんの対応・心配りが最高でした。(着陸の動画の中で機内アナウンスを聞くことができますよ。)

そんなわけで、やっとのことで千歳にたどり着くことができました。
今回の旅で食べたものの中からいくつか紹介しておきますね。

定番のウニ
クリーミーなのは当然として、口の中にとけながら広がっていくんです。実に食べやすかったですね。

100%天然ハスカップジュース
オリジナルアイスクリーム with ハスカップジャム
このハスカップですが、不老長寿の北国果実なんだとか。こくがあって甘みがおさえ気味で実においしくいただきました。
IORIの味噌ラーメン
この味噌ラーメンも絶品でした。千歳駅からタクシーで480円ほどのところにあるIORIというお店でした。機会がありましたらぜひどうぞ。
すぐ隣に千歳川が流れていました。
千歳川とサーモン橋
現在の千歳市街周辺は、「シ・コッ(大・沢)」と呼ばれていたんだそうです。でも「死骨」を思わせることもあったため、あたりに飛来する鶴にちなんで「千歳」に解明されたのだそうです。(と、看板に書いてありました)

そして帰りなんですね。やはり空席が少ないので名古屋(中部国際空港セントレア)まで飛んで、そこから羽田空港まで帰ってまいりました。
ボーイング737の機上から
ボーイング737のウィングレット、いつ見ても美しいですね。

2018年8月4日土曜日

いじめ自殺

2016年に青森市の中学2年生がいじめを訴えて自殺した問題に対す報告書が出されましたね。
河北新報 ONLINE NEWS(2018年08月03日金曜日)には以下のようなことが書かれていました。

  • 中1の6月ごろから、同級生などから仲間はずれにされ、常態的に「うざい」「きもい」などの暴言を吐かれるようになった
  • 男子生徒との関係をからかわれた
  • 会員制交流サイト(SNS)上でも容姿をやゆしたあだ名で悪口を言われていた
  • SNS上で「多勢に無勢」の状態に置かれて強いストレスを感じ、倦怠(けんたい)感を抱える起立性調節障害を発症したことなども「いじめの材料となった」
  • 学校に対しては、生徒間のトラブルを把握しながらもいじめの認識が薄く、組織的対応ができていなかったと指摘
  • 再発防止策として、多様な窓口の設置、児童生徒への継続的な対応などを明記
  • 教育長は「ささいな事でもいじめが背景にあるのではないかという意識を持って具体的な対策を確実に行う。二度といじめで命が失われることがないよう指導を徹底する」と話した
テレビのニュースでも放送されていましたので見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。そしてどんなことを思われたでしょうか。
爺はこんなことを思いました。

一つ目は、お子さんが置かれていた状況についてです。
1年以上もの長い期間このような状況に追い込まれていったお子さんの気持ちを想うと、私の言葉では言い表せないほどの悲しみと怒りを覚えます。悲しみは、このお子さんが亡くなられたことです。だれもお子さんの側にいてあげられなかったことを想うと余計にそう思います。心からご冥福をお祈りします。怒りは、このお子さんの気持ちに気づかず追い込んでいった子どもたちの行為です。会員制交流サイト、たぶんLINEでしょうね。でもLINEが悪いんじゃないんですね、悪いのはこのいじめに加担してしまった子どもたち、その心なんだと思うんですね。人の心の中には確かに善と悪が混在しているんですね。何かのきっかけで心の奥に潜んでいた悪が表に出てくるんですね。こんなことを書くとなんか宗教じみてきてしまいそうなのでこの辺りにしておきますが、皆さん、どうでしょう。そして子どもたちにスマホを与えてしまった、管理しきれなかった大人たちにもですね。

二つ目は、いじめに対する学校の対応についてです。記事によると、学校は生徒間のトラブルを把握していたんですね。でも、もしかしたら「よくあるトラブルの一つ」と軽い対応になっていたのかもしれないですね。いじめって、こういうところから進行していくんですね。そしてだんだんと過激になっていくんだと思うんですね。先生たちのこれまでの経験では推し量れないような、そんないじめが見えないところで深いところで進行しているのが今のいじめなんだという認識をもつ必要があるのだと思うのです。今の教師の、教育関係者の資質として、こんないじめに敏感になれる感覚を磨いていく必要があるんだと思うのです。

三つ目は、指導の徹底についてです。教育長さんは、「ささいな事でもいじめが背景にあるのではないかという意識を持って具体的な対策を確実に行う。二度といじめで命が失われることがないよう指導を徹底する」とコメントしたそうです。当該教育委員会の教育長のコメントとしてはこれ以上ないものだと思います。特に前半の部分、「ささいな事でもいじめが背景にあるのではないかという意識を持って具体的な対策を確実に行う」には意味がありますね。これは誰に向かって行っているのかと言えば、一人一人の教職員に向けてのものだと思うんですね。職員一人一人が、些細なこと(つまり子ども間の些細な言動やトラブルなど)に敏感になれ!気づこうとするアンテナを張れ!という意味だと思うんですね。でも果たしてどれだけの教職員がこの意味に気づけるでしょうか、いや失礼しました、気づかなければならない!ですね。もしも気づけなそうな職員がいたとしたら、校長先生は何度でも機会あるごとに指導していけ!ということだと思うのです。付け加えておくならば、子どもだけでなく先生の言動や暴言から派生する事件も少なくないという認識も忘れてはいけないことだと思っています。
そして、言葉だけでない具体的な行動として、継続的な指導と評価が必要だと思うんですね。そこまでできてこその指導の徹底だと思うのです。そう、継続的な指導と評価が必要だと思うんですね。

そして四つ目は、「今回のことは氷山の一角だ」という認識をもてるかどうかがポイントだということです。今回は本当に残念ながら最悪の結果になってしまったが故に、こうしてメディアに取り上げられたのだと思います。でも現実の問題として、ここまで行く前の状況に追い込まれている子どもがまだまだいるのではないかと思うのです。「私の園・学校、クラス、家にはいない」という前提ではなく、表面的には見えなかったとしても、いるかもしれないという前提に立って、定期的に子どもの様子やクラスの様子、部活動の様子、職員の様子、そして家庭での様子などを見つめ直してみることで、こうして追い込まれてしまっている子どもを少しでも救うことができるのではないかと思っています。そしてこうしたそれこそ些細な取り組みの継続がいじめの根絶につながっていってくれるのだと、そう信じています。

一つの出来事を表面的な事実だけでとらえるのでなく、その出来事の本質を見ようとする目が求められているのだと思うんですね。「二度といじめで命が失われることがないよう」ではなく、「こうして追い込まれる子どもが出ないよう、少なくとも学校生活の中では皆がいじめそのものを悪として認識し合い追放できるよう、不退転の覚悟で立ち向かう姿勢と本気の取組」が求められているのだと思うのです。

2018年8月3日金曜日

発達と困り感(3)

前回は学校から見た症状について書いてみました。そして「こんな症状が強く長く見られるようだとしたら、そして大きな困り感として感じていたとしたら、その症状に合わせた手立てを取り入れた子ども育てを行えば、少しでも症状を和らげることができると思うんですね。早ければ早いほどいいと思うんです。」とも書きましたね。
では、学校に就学する前の子どもの症状についてはどうでしょう。

1〜3歳ごろ、ちょうど検診のころでしょうか、その症状に気がつくことが多いようです。
  1. 人の目を見ることが少ない
  2. 指さしをしない
  3. ほかの子どもに関心がない
  4. 一人遊びが多く、集団遊びが苦手
  5. 自分の好きなことや興味のあることには、毎日何時間でも熱中する
  6. 初めてのことが苦手で、なじむのにかなりの時間がかかる
  7. 決まっていたことの変更が苦手で、なじむのにかなりの時間がかかる
  8. 自分の話したいことしか口にせず、会話がつながりにくい など
こういう症状の一つや二つ、どの子にもあるものだと思いませんか?あるいは成長の過程でどの子も経験するかもしれないですね。そして子ども育ての過程で実際にこんな症状を感じたり感じているときには、それが少なかったり軽かったりしても、一過性の症状だったとしても、やはり不安を感じられると思うんですね。では具体的にどんな手立てが考えられるでしょうか。次回はそんなことを少しだけですが考えてみたいと思います。
でも、こんな症状や困り感が強く、そして長く続くようなときには、発達と困り感で書いたように、その困り感や不安を絶対に一人で抱え込まないことが大切だと思います。お住まいの近くにある子育て教室や自治体の保健師さんなどに相談してみるのがよいと思います。きっといいアドバイスをいただけると思うんですね。

2018年8月1日水曜日

3大惑星

昨夜は火星大接近ということで、夜空を見上げた方も多かったのではないでしょうか。
21時頃だと、南西の空に木星、南に土星、そして東南の空にオレンジ色の火星が見えていたでしょうか。
目で見てもそれなりに美しいのですが、天体望遠鏡を使うと、それぞれの惑星の特徴も見えてくるんですね。地域の観察会や自然科学館などで行われている観望会などにお子さんといっしょに参加して実際に見てみるのもいいと思いますね。図鑑やWEBなどで見られる写真ほど詳しくは見えないですが、実物を見ると、やはり迫力と感動がありますからね。

ちなみに昨夜はこんな感じで見えていました。

木星
20:20撮影
土星
21:30撮影
火星
23:10撮影
ちなみにすべて同じ拡大率で撮影しているので、見かけ上の大きさを比べることができます。

スノームーン

2月の満月はスノームーンとも呼ばれるそうですね。せっかくだから満月の予報時刻である2月17日午前1時57分を狙って撮影してみました。 西よりの風が強くなったなかでの撮影となりました。 まさにスノームーン。凍てつくように輝く、実にきれいな月でした。 昨日16日の月をアップし忘れ...