詳細がTHE SANKEI NEWSで紹介されていました。専門的ですが有益な情報だと思いますので紹介します。
- 2月27日に頭痛、全身倦怠感、発熱があり、28日に近くの医療機関を受診。インフルエンザの検査は陰性だったが、医師は抗インフルエンザ薬のラニナミビル(商品名・イナビル)と解熱剤を処方。
- 症状が悪化し、頭痛やのどの痛みがあったため3月2日に別の医療機関を受診。胸のエックス線検査や血液検査を受けたが異常なし。
- 6日、男性は1人暮らしの部屋で倒れているのを家族に発見され、救急車で運ばれた。搬送中、約1分間全身発作。
- 山梨大病院に着いたときには言葉を発せず、痛みに対する反応がなく、首の後ろが硬直。胸のコンピューター断層撮影(CT)検査では肺に小さな濁り。
- 髄膜炎などが疑われたため、集中治療室(ICU)でセフェム系抗生物質セフトリアキソンやグリコペプチド系抗生物質バンコマイシン、抗ヘルペス薬アシクロビル、ステロイドの点滴。
- 救急医の判断で新型コロナのPCR検査を行ったところ鼻の奥は陰性だったが、脳脊髄液から陽性反応。このためすぐに、新型コロナへの効果が期待されているファビピラビル(商品名・アビガン)の投与。錠剤のため、水に溶かしたものをチューブで鼻から胃に流し込み、10日間投与。
山梨大ではこの症例についての論文を発表し、「新型コロナの診断や治療では鼻や副鼻腔の状態に注意する必要がある」としている。また論文の責任著者である山梨大の島田真路学長は「新型コロナは肺炎だけでなく髄膜炎も起こすことを世界で初めて報告した論文だ。意識障害やけいれんで救急搬送された患者の髄液をPCR検査することが重要だ」と話している。(THE SANKEI NEWSより)
そして今夜7時のNHKニュースの中で、その方の電話インタビューの様子が放映されました。「ひとごとじゃない。実感したし、そう思ってほしい。思わなければだめだと思う」の言葉の重さをみんなで実感し合いたいと、実感し合うことが必要だと思うんです。
そう考えたとき、学校の再開について再度検討しても良いのではないかと思うのですね。都立や県立学校は強行の延長を決め、「できれば同じ歩調がよい」という知事の要請にもかかわらず、それでも予定どおりに再開を目指す区市町村立の学校が多いようです。(感染者が少ない地方の学校ほど多いように思います)「市中感染が認められないから」という理由もありましたね。「PCR検査で陽性になった人だけが感染者であり、隠れ感染者はいない」ということなんでしょうね。あるいは、「学校地域の人たちは他の地域の人との交流がない→東京都や大阪府などの大都市は心配だが、地方(私たちの所)は大丈夫」ということなんでしょうか。
うーん。これでよいのでしょうか。この根拠のない(自分に都合の良い)判断が、一番怖いように思うのです。また「こういうウイルスには全員で取り組んでこそ、効果を最大限にする」ということを忘れてはならないと思うのです。
だいいち市中感染が確認されてからでは遅いと思うのです。心配し過ぎなのかもしれませんが、今回のウイルスには、それくらいの怖さと不安を感じているのです。(もちろんこの不安が不安だけで終わってくれることを祈っています)
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