子どもの発達には個性や個人差があるんですね。でもこれを競争ととらえてしまうと子どもにいらないプレッシャーをかけてしまうんです。このことは発達の個人差で書いたところです。
でも、子ども育ての過程で親ごさんが困り感をもってしまうようなときもあるんですね。発達の段階ごとで困り感を感じることはままあることなのですが、ときに大きな困り感として継続してしまうこともあるんですね。乳幼児検診などでその大きな困り感について言われることもあるかもしれないですね。
そんなときは、その困り感や不安を絶対に一人で抱え込まないことが大切です。お住まいの近くにある子育て教室や自治体の保健師さんなどに相談してみることが大切だと思います。
そこでは、子どもの発達に応じた適切な支援の方法について助言してくれるはずです。そしてその子にあった支援を早くから受けることによって子ども育てを続けることにより、大きな困り感を小さくすることもできるんですね。裏返せば、その子にあった支援を受けられずにそのままいたら、いつまでもその大きな困り感を抱え込んでしまうことが予想されます。そしてそれ以上にお子さんが困り感を抱えてしまうことにもなってしまうのですね。
実は文科省にこんなデータがあるんですね。
2012年に文科省が行った調査からのデータなんですけれど、このことから文科省では小中学生の約6.5%の子どもが学校の中で困り感を抱え、何らかの支援が必要であるとまとめているんですね。そしてその数字は年々増加の傾向にあるのだそうです。
このデータの中にある言葉、そう、発達障害という言葉ですね、こんな言葉を聞くと、きっと驚かれますでしょうね。うちの子は発達障害なのか?と。障害ということは治らないのか?と。
爺はこのことについてこう考えています。
発達障害は症状なんだととらえることにしているんです。たとえば風邪でいえば、いろいろな症状がありますね。喉が痛い、頭痛がある、鼻水が出る、咳が出る、腹痛があるなど、それと同じなんです。発達障害にはたくさんの症状があるんですね。だからその症状に合わせた子ども育てを行えば、その症状をきっと和らげてくれるはずなんです。それができなかったが故の、やってこなかったが故の6.5%なんだと思うのです。そしてもう一つ、風邪の症状で言えば、健康なときでもそのような症状を感じるときってありませんか?そうなんです、この発達障害の症状って、一つや二つは誰でも抱えているものだと思うんですね。(もちろん、重い症状、軽い症状はありますよ。)そう考えられるようになれば、少しだけでも気持ちが楽になれるのかなと思うんですね。
子ども育ての中で大きな困り感を感じたとしたら、一日でも早くその症状に合わせた手立てを取り入れてほしいと思うんですね。そしてこの手立てはすべての子どもに有効な手立てでもあるんですね。
これからこんなところを何回かに分けて書いてみようと思っています。決して専門的になりすぎないように、みんながこのことについて理解し合えるように、そしてすべての子ども育ての支えになれるように、そんなつもりで書いてみようと思います。(ちょっと風呂敷を広げすぎでしょうかね。)
「子育て」という言葉はよく聞きますね。でも私はあえて「子ども育て」と言ってみます。とりあえずは子どもをめぐる問題を中心に、いじめ・体罰なども含めて、子どもを巡るもろもろの日常を書き綴ることから始めてみることにしましょう。
2018年7月19日木曜日
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