それに伴って熱中症による事故も増えているようです。
13日には気象庁が緊急会見を行って、西日本と東日本での高温に対する注意を促していました。高温注意に対しての緊急会見は異例ということでしたね。
実は今日も気象庁は、東北地方南部から九州地方にかけての高温注意報を出して熱中症に警戒するよう呼びかけていました。
そんな中でとても残念な事故が起こってしまいましたね。
校外学習の小1児童が熱中症で死亡 愛知 豊田
2018年7月17日 18時06分
17日午前、愛知県豊田市で小学校の校外学習に参加した1年生の男子児童が学校に戻ったあと意識を失い、熱中症で死亡しました。豊田市は、午前中から気温が30度を超え、気象台は、愛知県に高温注意情報を出していました。
愛知県の豊田市教育委員会によりますと、死亡したのは豊田市立梅坪小学校の1年生の男子児童です。
児童は、17日午前、学校から1キロ離れた公園で行われた校外学習に参加し、学校に戻ったあと意識を失って心肺停止になり、その後、死亡が確認されました。
熱中症と診断されたということです。
校外学習は、午前10時すぎから、1年生およそ110人が参加して行われ、30分ほど虫取りや遊具などで遊んだあと、11時半ごろに学校に戻ったということです。
児童は、公園に行く際、前を歩いていた児童から遅れ、「疲れた」と訴えたため、担任の教師が手を引いて歩いたということで、帰りも「疲れた」と話していたということです。
豊田市教育委員会学校教育課の鈴木直樹課長は「学校の教育活動の中で児童が亡くなるという重大な事態が発生した。深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
また、梅坪小学校の藪下隆校長は「結果的に大事な子どもの命がなくなってしまい判断が甘かったと痛感している」と話しました。
気象台によりますと、豊田市は、きょう午前9時に30度4分を観測し、熱中症の危険が特に高まっているとして、気象台は愛知県に高温注意情報を出していました。
校長「悔やんでも悔やみきれない」
梅坪小学校の薮下隆校長は「このような天気で、行事を中止すべきだったのに、なぜその判断ができなかったのか、悔やんでも悔やみきれない。夏休みを控え、今週金曜日で授業は終わるので、大きな学校行事はないが熱中症に配慮していきたい」と話しました。
NHK NEWS WEBより
ほんとうに残念な事故だったと思います。亡くなられた子どもさんのご冥福をお祈り申しあげます。
爺がこんなに悲しい事故を紹介するのは、誰を責めるものでもありません。このような事故が再び起こらないように、という思いからなのです。
園や学校の行事など、集団で行う時には、どうしても予定されたことをやり遂げることが優先されてしまう傾向があるようです。でもそういうときこそ、状況を客観的に見られる目が必要なんだと思うんですね。そのためには客観的な情報も必要ですね。今回の事故でいえば気象庁からの情報であり、現地のデータであったと思いますね。そして子どもの状態ですね。家庭での様子と出発前の様子のチェックは当然として、1年生がこの環境の中で往復2kmを集団歩行することへの耐性についての対応っていうのでしょうか。ややもすると110人すべての子どもにその耐性があると、そう思ってしまう、過信してしまう、そんな傾向が指導者にはあるのではないかと、そう思うんですね。事前に大人が実際にこの距離を歩いてみるなどして確認しておくことも大切ですね。
今は異常な暑さなんです。危険な暑さなんですね。そしてこれが毎日続くとどうしてもその認識が薄れてきてしまうんでしょうね。みんなで気をつけあっていきましょう。
熱中症による事故、こんなにもあるんですよ。 <参考資料>
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