2020年3月24日火曜日

学校再開に向けたガイドライン

萩生田文科大臣は、「学校再開に向けて感染症対策に十分な警戒を行うべく、学校が取り組むべき事項や留意事項を具体的に示したガイドラインを作成しました」と指針を公表しました。
そして、次の「3条件」が同時に重なる場面を避ける対策が不可欠であること
1.密閉
2.密集
3.近距離での会話など


そのために
・換気の徹底
・マスクの着用
・毎朝の検温などが必要なこと
などについて説明しました。
また、入学式や部活動などでも3条件が重ならないような実施方法の工夫を求めました。

これを読んで、「この3条件と具体的取り組みをすれば、授業も学校生活も部活動も再開だね」と、そう思ってしまったとしたら、ちょっと危険すぎないかと思うんですね。
一気に再開するのではなくて、一つ一つチェックしながら、段階的に再開していく計画もあってしかるべきだと思います。たとえば、再開第一期(1週間程度)では半日再開、第二期(1週間程度)では通常授業のみ、第三期(1週間程度)では部活動や行事等の実施などの計画です。その期ごとで課題が見つけ、解決を図りながら、慎重に通常の学校生活に戻していくことが大切だと思います。
その過程で、学校ホームページやメール、学校便りなどで感染症(新型コロナウィルスだけでなくインフルエンザ等も含めて)のデータや取り組み、課題を積極的に保護者に知らせ、保護者の啓発(理解と協力)を進めていくことが大切だと思います。

萩生田文科大臣は、次のようにも述べていました。
一斉臨時休校をはじめた時よりも状況は改善しているわけではなく、むしろ感染者が増えている地域もある中でなぜ学校を再開するのかというと、国民の皆さまの感染拡大防止に関する意識が高まっているという認識があるからであります」
(これ、ほんとうでしょうか。むしろ、「保護者の皆さまからは、早く学校を再開してほしい、子どもを家庭から学校に戻してほしい、という大人の要望が聞こえて参ります。でもそのためには国民の皆さま、保護者の皆さま一人一人の感染防止に関する意識をしっかり高めていただくことが必要です。それを前提に再開するのです」と訴えているように思うのです)
そして、「引き続き一人一人の行動変容、強い行動の自粛の呼びかけが必要な厳しい状況に変わりはありません」と述べました。(一番の重みを感じる言葉でした)

一方、WHOのテドロス事務局長は、「パンデミックが加速している」と発表しました。その根拠については感染者の増加をあげました。

  • 0   →10万人 67日間
  • 10万人→20万人 11日間
  • 20万人→30万人   4日間

そして、「ウィルスに勝つためには、積極的にそして戦略的に攻撃する必要がある」

  1. 疑わしきは全て検査する
  2. 感染が確認された人全員を隔離する
  3. 全ての濃厚接触者を突き止め隔離する必要がある
と述べました。


小池東京都知事は、「この3週間、先ほど申し上げましたように、オーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道である」と述べました。

そして、「自体の今後の推移によりましては、都市の封鎖、いわゆるロックダウンなど強力な措置をとらざるを得ない状況が出てくる可能性があります」と続け、若年層に対して特に、「発見が困難な若年層のクラスターが発生する恐れがあるということでございます。無自覚のうちにウイルスを拡散させてしまう、このことが懸念されるわけであります」と訴えました。(これは東京都だけの問題ではないと思っています)

学校の再開については、慎重に、段階的に、そして(前回も書きましたが)再休校の基準をあらかじめアナウンスするなどして、いくつかのシナリオを想定して準備を進めてほしいと願っています。

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