2018年7月15日日曜日

行き過ぎた体罰

部活でランニング80周命じられ熱中症 もはや体罰(2018/07/14 21:30)
 12日、滋賀県の大津市立南郷中学校のソフトテニス部で、男子生徒がミスが目立っていたとして顧問の男性教師(31)から校舎の周りを80周走るよう命じられました。9周目を走っていた途中に倒れているところを発見され、病院に搬送されました。男子生徒は熱中症と診断されましたが、夜には帰宅したということです。大津市教育委員会は、行き過ぎた体罰だとして再発防止に努めるとしています。
テレ朝newsから

やっぱり、こういう先生、いるんですね。すべての教員に対して体罰に対する研修は行われているはずなんですね。校内でも全職員に対して校長先生からの指導も行われているはずなんですね。テレビニュースやネット情報でも幾度となく流されていますね。それでも、こんな時代錯誤な体罰が行われてしまうのはどうしてなんでしょう。

それよりも、被害に遭われた生徒さん、苦しかったでしょうね。悔しかったでしょうね。救急搬送後、その日のうちに家に帰ることができたということでよかったと思いますが、一日も早く元気になれるといいですね。元気にというのは体だけでなく気持ちの上でもということです。そこまでのフォローがぜひ必要だと思います。

この先生は、自分の指導が一番素晴らしいんだという錯覚に陥っていたのかもしれないですね。生徒の状況に合わせられる指導、生徒一人一人の力に応じられる指導、気温や湿度など環境に配慮できる指導、科学的な視点からの指導など、生徒が置かれている状況に応じられる指導法が求められているのだと思うんですね。これは部活動だけでなく授業や日常の教育活動にもあてはまることだと思いますね。
それから、誰のための部活動かという原点を忘れてしまっていたのかもしれないですね。自分の部活という錯覚でしょうかね。部活動はそもそも生徒のものなんだと思います。ところがいつの日からか指導者がその部活動での最高権力者と錯覚した状況になってしまうのかもしれないですね。生徒は最高権力者の言うことは聞きますからね。というか、反論のしようがないんですよね。そういう発達環境なんですね。
いずれにしても、校長先生方には、こうした錯覚に陥ってしまっている指導者がいないかどうかについて冷静に客観的に点検して指導してほしいと思うのです。これはスポーツ系の部活動だけでなく、すべての部活動に言えることだと思います。それが今回の体罰事件のニュースから学ぶべきことだと思います。

そういえば、「行き過ぎた指導」とか「行き過ぎた体罰」という発言もあったようですが、これを「行き過ぎた指導」と言っている限り体罰の根絶はないでしょうね。「行き過ぎた体罰」って?体罰は体罰ですよ。結果(症状)の大小ではなくて、理不尽なことを生徒に命じたことが根本にあることにみんなが気づけなければ、体罰問題や子どもの人権問題の解決は遠いですよね。そうならないように、みんなが目と気を配っていくことが大切だと思っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

スノームーン

2月の満月はスノームーンとも呼ばれるそうですね。せっかくだから満月の予報時刻である2月17日午前1時57分を狙って撮影してみました。 西よりの風が強くなったなかでの撮影となりました。 まさにスノームーン。凍てつくように輝く、実にきれいな月でした。 昨日16日の月をアップし忘れ...