2018年8月30日木曜日

発達と困り感(5)〜落ち着きがないと言われてしまう子〜

「この子(うちの子)は落ち着きがなくてね」と言われてしまう(言ってしまう)子って、実は多いと思うんですね。
それに子どもは好奇心旺盛ですからね、じっとしているよりも動くほうを好むのは、子どもの自然な姿だともいえますね。

3才頃になると他人の表情を伺ったり、話に耳を傾けようとしたり、一つのことに集中して取り組むようになったりするようです。もちろん成長には個人差と個性がありますから、もっと前からできるようになったり、集中して取り組む内容はそれぞれであったりするものだと思います。

それでももしも、このあたりのことでご家族がなんとなく困り感を感じていたとしたら、こんな手立てを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょう。

それは、生活の中にメリハリというか緩急というか、強弱をつけるというか、そんな感じですかね。

具体的には、子どもの好きなように思い切り活動させる場面と、休ませる場面、おやつなんかでもいいと思いますね、そんな場面を切り替えるのです。そして切り替えている場面では、イスに座らせておやつをしたりソファーに一緒に座ってテレビを見たり、読み聞かせをしてあげたり、一緒にお絵描きをしたりするのです。させるのではなく、一緒にするのです。ここがポイントですね。時間的には、そうですね、5分間くらいから始めてもいいと思いますよ。子どもの興味関心によって時間を変えてみるのもいいですね。そして一回できたらその都度ほめてあげるのです。ここもポイントですね。
こんな意図的な取組を続けていけたら、そうですね、小学校へ入学するまで続けることができたとしたら、落ち着きと言うよりも「集中して取り組む力」とでもいいましょうか、そんな力が育っていくと思うんですね。
小学校に入ると、(最悪)45分間イスに座って机に向かっていなければなりません。興味関心に関係なくですね。もちろん、学校ではいろいろな手立てを講じながら45分間を計画しますから、よほどでない限り最悪とはならないと思いますが。それでも子ども育ての環境や成長の個性によって、こういった環境にすんなりととけ込めたり、なかなか慣れなかったりの個人差が現れてくるんですね。

ではすでに小学校に入学してしまっていて、今、今回の落ち着きのところで困り感を感じているとしたら?
それでも有りだと思いますね。
健診などで言われてしまって、今、不安や困り感で一杯だとしたら?
それでも有りだと思うんですね。
「大人が感じている困り感=子ども自身が感じている困り感」だと思うからです。子どもが感じている困り感を少しでも和らげてあげるために、少しの頑張りを大人がしてあげたいなと思うんですね。たいへんだけれど少しの頑張りを続けてあげてほしいなと思うんですね。

でもこういう取組って、困り感をかかえている子だけへのためでなく、困り感を感じていない子どもにとっても、きっとプラスになることだと思うんですね。そう思います。

そうでした。もう一つ大切なことを忘れてました。
「この子(うちの子)は落ち着きがなくてね」という言葉は、子どもの前や、皆がいるところでは言わないようにしたいですね。この言葉を聞いた子どもは、「自分は落ち着きがない子なんだ」と自信をなくしてしまったり、そのことを強化してしまったりするかもしれないですからね。やはり子どもはほめて成長させるのが一番だと思います。

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